- 2009年1月24日 02:03
- 猫本の書評
静かに狂気的な絵柄と独特なことば遊びで、読むものをシュールな世界に引きずり込むエドワード ゴーリー。キャッテゴーリー(キャテゴーリー)は、そんな著者による、猫の絵本です。テキストは一切なく、たんたんと描かれるのは「猫」と「数字」のみ。何気なく漢字の「五」なんかも描かれていて、小ネタが効いてます。
正直ゴーリーといえば、AからZまでのイニシャルを持つ子供達がAからZまでの死に方を見せてくれるような作品が印象に残りすぎていて、いつ猫が死ぬのかとはらはらしながら読んでいましたが、ぜんぜんそんな物騒な展開にはならずほっとしました。
いや、ゴーリーらしいどこか不穏な空気は確かにありました。繰り返し描かれる「荷物」「落下する壷」「墓石」といったモチーフも、なんだか不気味。しかしこの猫たちは、そんな空気の中にあってなお、ひたすら飄々としてマイペースなのです。
もしかしてこの人、猫のそういう自由なところが好きだったのかもしれません。
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