表紙をめくった瞬間、ピンクの遊び紙いっぱいのハートの箔押しに圧倒される本。
「ホワッツマイケル」(小林まこと)、「ニャロメ」(赤塚不二夫)、「猫目小僧」(楳図かずお)といった昭和の人気者から、近年ネットでブレイクしている「ぽんた」(鴻池剛)、「夜廻り猫」(深谷かほる)まで、マンガに登場する100の猫キャラクターを紹介し、漫画家へのインタビュー等も掲載しています。

膨大な少女漫画の研究データをWEBサイトで公開している「図書の家」というチームが中心となって制作したとのことで、昔の少女漫画のデータが特に充実しています。

1905〜2015年の猫作品年表もわかりやすい資料です。かわいい猫だけでなく、昭和以前の「怖い猫」というイメージについても少しだけ触れられています。
159pというキャパシティの問題もあるのか考察ひとつひとつの記事は短めで、あくまで概論というかんじですが、過去の名作ネコマンガを知る、そしてより深い猫研究に興味をつなげるきっかけとしては十分な内容だと感じました。

きっと著者チームも、語り足りない部分が多いんじゃないかなあ。私の何倍も乱読しているであろう、マンガ研究者である彼らならではの、より深い猫に関する考察も読んでみたいところです。

ネコマンガ・コレクション 100匹のネコと13人のネコ好きマンガ家 (立東舎)
杉作, 須藤 真澄, 波津 彬子, TONO, 高田 エミ, 深谷 かほる, 竹本 泉, 有間 しのぶ, 山岸 凉子, 萩尾 望都, 小林 まこと, みなもと 太郎
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